<質問なるほドリ>アジア大会新種目、なぜ囲碁が選ばれたの?(毎日新聞)

 ◇「スポーツ」世界的認識 頭脳酷使、勝敗明白で定着

 なるほドリ 中国・広州で11月に開催される「第16回アジア競技大会(アジア大会)」で、囲碁が新種目になったって聞いたけど。

 記者 アジア大会には「チェス競技」の枠があり、囲碁は中国将棋(シャンチー)とともに採用されました。団体戦男子(5人制)と女子(3人制)、男女が交互に打つ混合ダブルス(ペア戦)の3種目が実施されます。主催国・中国の意向が反映されました。

 Q アジア大会って、スポーツの大会だよね。チェスも囲碁も、スポーツとは思えないなあ。

 A スポーツを体を激しく動かす運動と考えると、確かにイメージとはだいぶ違いますね。日本では、囲碁は室内で行われるボードゲームで、伝統文化と見なされています。国の管轄も文化庁です。

 しかし欧米では、チェスは体は動かさなくても頭脳を酷使するという点で、知的スポーツとして定着しています。また中国は、勝敗が明白になる競技はすべてスポーツという考え方で、囲碁も国家体育総局の所管です。世界的には、囲碁も立派なスポーツといえそうです。

 Q 他の競技と同じようにドーピング検査もあるの?

 A あります。ただ、日本の囲碁界はこうした考え方に慣れていないため、選手団を派遣する全日本囲碁連合の大竹英雄会長は「なぜ必要なのかという思いはある」と戸惑いを見せています。

 Q どんな国が参加するの?

 A 日本の他には、プロ組織のある中国、韓国、台湾。それにタイ、シンガポールなど十数カ国・地域です。日本からは、男子6人、女子4人を派遣します。いずれもトッププロを選び、大会前には強化合宿もするそうです。

 Q 金メダルが期待できそうだね。

 A うーん、それはどうでしょう。日本は囲碁が盛んな国の一つですが、中韓の水準からは大きく水をあけられています。棋聖など4冠保持者の張栩さんら、日本国内のプロ棋戦で活躍する外国籍の強豪は、それぞれの国・地域から出場するようです。日本選手団は苦戦しそうですよ。

 Q 囲碁は五輪競技にもなるのかな?

 A 国際囲碁連盟(IGF)によると、世界の囲碁人口は71カ国・地域の約4000万人。年に2度、世界大会も行われており、IGFも五輪参加へ向けて、活動を続けています。ただ、五輪種目が削減傾向にある昨今、実現は非常に厳しいというのが実情です。

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